炭酸ガスレーザーとは炭酸ガスを発振物質としては、発振効率に優れたレーザーになります。
この炭酸ガスレーザーを使用したニキビ治療が注目を集めています。
ここでは炭酸ガスレーザーによるニキビ治療についてまとめてみましょう。
炭酸ガスレーザーとは?!
炭酸ガスレーザーは水分を多く含む組織を無差別に加熱して、蒸散させたり、炭化させたりすることができるレーザー照射になります。
周囲組織への熱による損傷が比較的少なく、治療部位だけの組織を蒸散させる作用があります。
また炭酸ガスレーザーは水によく吸収される性質があるのが特徴です。
炭酸ガスレーザーは10600㎚の波長をもつレーザー光を発生させます。
このレーザー光は色に関係なく、吸収されて特に水に吸収されやすい性質を持っているので、皮膚に照射する場合、そのほとんどは皮膚組織内に吸収されてしまいます。
皮膚組織内に吸収されるときに、熱を発生し、その熱エネルギーによって、一瞬のうちに組織を気化、蒸散してくれるのです。
周辺組織の血液は瞬間的に凝固ので、ほとんど出血することなく取り除くことができます。
炭酸ガスレーザー治療は、ほくろ、いぼ、魚の目、盛り上がったシミやニキビ跡などに有効でしょう。
炭酸ガスレーザーを使用したニキビ治療の流れとは?!
炭酸ガスレーザーによるニキビ治療を行う場合どのような流れで治療を行うことになるのでしょうか?
まず化膿した白いニキビの上に、レーザー光を照射させて、皮膚に0.1㎜程度の小さい穴を開けます。
小さい穴を通り、皮膚の中に通貨したレーザー光は毛穴の中で拡散して、中で詰まった膿やコメド、角質、皮脂などを取り除き、その熱エネルギーで溶解していきます。
レーザー光は殺菌作用もあるため、毛穴の中から膿や皮脂、角質などが排出される炎症は静まって、ニキビが再発しにくくなるのです。
炭酸ガスレーザーによるニキビ治療は重症化したニキビに対しても効果が高いのでおすすめです。